【神】 緑山 宗太朗「よしっ!」>>G32 笑みに当てられて当然!というような顔を返した。どや。 すこし背を逸らしてふんぞり返っている。どやどや。 俺が死んで、貴方も死んで。 傍から見れば終わりでしかなかったんだけど。 それでも、自分たちの中では、あれはたしかに始まりだったんだ。 「オッケー?」 確認の言葉を掛けつつ、握った手の力を抜いた。ゆっくりと離れて行って、手の中にあったぬくもりと幸せが離れていく。 でも、またすぐに二つともこの手に戻ってくると思えば、平気だ。 此処は海じゃないから、美海は消えないなって、安心して手を離せた。 「約束な!美海こそ、嫌がんなよ〜?」 だから安心して行ってこいと手を振った。 行きも帰りも、ずっと一緒だ。絶対、一緒がいい。 (G34) 2023/03/07(Tue) 23:45:59 |