【神】 巡査長 清和>>G32 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】 「簡単に見つからないよう、結構、深く埋めたような気がするな…… まあ、たぶん、もう少しで頭を出し始めるんじゃないか?」 明確な根拠はない、希望的観測を述べる。場所間違ってたら大惨事だ。 運動神経は良いと得意げに語る姿に、油断するなよ。とだけ返して。 小柄な体格にも関わらず、若者らしい力強さに少し羨ましさを感じた。 口ごもり、困ったように返ってきた答えに、少しだけ腕を止める。 「よくわからない、か……まあ、中学生なんてそんなもんだよな。 こっからいろいろやって、やりたいこととか見つかったりして。 ……そうじゃなくても、やらなきゃいけないことができたりして。 いずれにせよ、後悔しないよう頑張って生きるしかないんだな。 宛がないなら、一緒に正義の味方でもやるか? 警察官って名前のな」 めちゃくちゃキツイけどな。と、付け加えて、冗談めかして笑う。 それからすぐ、手が止まっちまったな。と再び掘り返す作業に戻った。 頑張れよ、最年少。と、最後に激励の言葉を送りながら。 (G37) 2021/08/15(Sun) 23:09:20 |