【神】 おかえり 御山洗>>G35 添木/三日目 添木邸 「イタリアンが主だけど、それに限らないかな。値を張って食べようとすればもうちょいこれくらい。 カジュアルすぎないけど、でも気軽に来れるように……たまに仕事してる人もいる」 例えば仕事帰りの一人客なこれだけ。デートで奮発したい人はもう2,3000円は乗るだろう。 オフィス街からでも寄れる場所の、誰かの憩いの場所。スペースは広く、式の二次会も。 誰かの人生に、思い出に寄り添えるような――そんな場所だ。 「……そうだね。もしもここにいられるなら、きっとそれがいい。 でも。俺は……もう少しだけ考えてみてから、かな。……なんてね」 少しだけごまかすようなかすかな光のちらつきは、出てこずに済んだろうか。 逗まるにしてもやめておくにしても、それはあくまでこの場限りの冗談、 そうとでも言うように肩をすくめる。残りのひとくちを、口の中に収めた。 「学生たち、海にいくってさ。久さんはどうする?」 (G40) redhaguki 2021/08/15(Sun) 23:54:58 |