![]() | 【神】 巡査長 清和>>宵闇 【2日目 ピアノ勝負時空】 唐突な訪問にも関わらず、宵闇の母はあの頃のように歓迎してくれた。 突然いなくなってしまった上に、10年も音沙汰の無い教え子が現れて、 幽霊か何かと疑われてしまったが、無事を証明すれば嬉しそうだった。 ひょっとすれば、実の子の宵闇よりも心配してもらったかもしれない。 少し面映ゆいような感覚を覚えながらも、延々と続いてしまいそうな その話を、申し訳なさそうに切り上げて。宵闇との決闘の場に向かう。 「…………懐かしいな。あの頃のままだ」 ふ、と柔らかく微笑んで。 思い出のつまった古ぼけたピアノを優しく撫でた。 「さっそく始めるか? 久しぶりに、俺たちの決闘を」 (G50) 2021/08/13(Fri) 23:09:25 |