人狼物語 三日月国

87 【身内】時数えの田舎村【R18G】


【置】 学生 涼風

拝啓

 青草を蒸すような強い日射しが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

(中略)

 最近夢の話をしたものですから、ふと昔のことを思い出したのです。
 私もまだまだ背が小さくて、それこそ女か男かも分からないほどの幼少の頃。密かに抱いた夢を語るのがほんの少し恥ずかしくて、宝物のように秘めては誰かに話したくてそわそわしたものです。

 ただ、そんな秘密の宝物をこっそり見せた人がいました。
 時任さんの双子の姉弟を覚えていますか?幼い頃から一緒に遊んでくれた夕凪さんと夜凪さん。あの二人には、実は既に教えていたのです。
 きっと、近しいものがあったからなのでしょうね。私は文を綴るのが、彼女たちは絵を描くのが趣味でしたから。

 『小説家』になりたい。それが、幼い頃からの夢でした。

(中略)

敬具 

  20××年 8月××日
涼風薫 
(L2) 2021/08/11(Wed) 12:56:17
公開: 2021/08/11(Wed) 13:00:00