【恋】 ツァカリ[瞼を上げる。] 星屑の谷という、見事な夜空が眺める地がある そこに伍歳ほどの幼き俺はいた 燦然たる星々と視線を交えていた俺は 彼らから声なき声にて伝えられた W迷えるものに手を差し伸べ 夢の続きを叶えよ その義務と資格がお前にはあるW ……と。 周りに人の気配は一つとてなかった 親はいなくなったのか…… 或いは元から居らぬのかは、知らぬが 快諾し、谷を出た 己を必要とする者に逢うために これが俺自身の記憶の始まり それより前のものは持っておらぬ [そんな、嘘や冗談のような話を 真面目に語って聞かせた。*] (?26) 2022/01/29(Sat) 11:07:39 |