![]() | 【恋】 黒羽 咲夜[気を付けて、と低く告げる声は、 今度ははっきりと挑発を孕んだ。>>?35 試されてるのは、あたしだって気にさせられる。 自分の身体へと伸ばされる手を、 あたしはいつだって拒むのが遅れる。 イルシオンは、一切躊躇う素振りのない手つきで エナメルの布地をあたしの一番敏感なところに 食い込ませて、隠れた芽まで小刻みに揺すり上げる。] ン、ぁう、ッ、 や──…! [また邪魔されちゃう。イルシオンの好きに。 あたしが小さく呻くと同時、その手が止まった。 視線を上げれば、彼の両手首を纏めて戒める、 あたしが解いたはずのループタイ。] ………、 ……お揃い、? [ふぅん?とゆるく首を傾げて笑ったあたしは、 多分イルシオンの前で見せた中で一番 意地悪な顔、してたかも知れない。 うん。これもすっごく、いい眺め。] (?39) 2025/04/29(Tue) 22:58:40 |