人狼物語 三日月国

147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】


【鳴】 落星 クロウリー



 ぐっ……
う……あ


[悪魔の感情が肌身に感じられるような凍てつきの中、
睨む瞳に竦む身体は最後まで抵抗らしい抵抗もしないままで
見えない手により絞め上げられ、空中へと吊し上げられる。

未だ手の中にあったブローチが落下する
暴れた足が浮き上がる最中に椅子に当たり、蹴り倒し
縄を外そうと藻掻く罪人の如く両手で首を引っ掻いても何も無い。
死の危機に貧した本能の行動は加減無く、白肌に赤い線を幾つも作り

意識を喪失し楽になることも出来ないまま、苦しみだけが延々と続く
悲鳴にも届かない呻きが、弱々しく響き続ける。]

 
あぁ……、


[色の無い濡れた一筋が閉じた目の縁から生まれたのは、
心の翳りすら、全てが悪魔の手の上だったと知ったからなのか
記憶の自分と重なる言葉を耳にしたからなのか。
きっと、どちらもだ。

己の身一つ自由に出来ない拷問の中、
主が語った通り、彼の物としての自分を認識させられる。

────悪魔の言うとおりだ。なんと不相応な願いだっただろう。]
(=11) ガラテア 2022/05/28(Sat) 0:49:10