【鳴】 ツァカリ[32、と聞けばパチリと瞬いた。>>=21 想像していたより上だ、勿論何歳でも構わないけれど。 それから、自分の耳を少し疑った。 Wこんなに誰かを好きになるのは初めてW 好き。好き。俺を好きだと言ってくれたか? ────言ってた。 ああ、なんて威力だろう、ヤバい。 バクンと心臓が跳ねて、飛び出してしまいそうだ。 頬が薄桃色に染まっていく。 しかも、はじめてと。 俺もそうだが、俺の倍も人生のある彼がまだ 誰にも心惹かれずに居たとは。 都合の良い考えだけれど、 自分との出逢いを待ってくれていたように感じてしまう。 否、WこんなにW好きになったというのが初なだけで それより低度の好意はあったのやも知れぬが、 いまWこんなにW好いてくれているというのが重要だ。 嬉しすぎて、人の形を保っている自信がない。 この先の彼のW好きWが全部欲しい。 ああ、やはり俺は贅沢野郎だ。] (=28) 2022/01/08(Sat) 11:34:11 |