人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【雲】 彼方をのぞむもの シヴァ


満月の夜、腕輪の藍海晶の手入れで光を浴びせる。
何度もやってきた、いつものこと。
腕輪を窓辺に置くのに外した時、背筋が凍る思いがした。

理由は全くわからないが、漠然とした恐怖感に襲われて。
パニックの内に腕輪を握り締めると、その感覚はスッと引いた。

つまりそういうことだった 
死ぬんだ、俺。
腕輪はすぐにつけ直して 
手入れをしないわけにもいかないから、窓辺に右手を置いて一晩を過ごした。
眠るだなんて、とてもできなかった。
死ぬんだ、俺。
即死か封印かならきっと封印だ。
そう言えばこの呪いが出てくるイベントの
おすすめパーティーメンバーは素で封印耐性持ちだった気がする。
レベルでゴリ押してのクリア後に
適当に流し見ただけだったものだからすっかり忘れていた。
死ぬんだ、俺。

彩雲の夢
(D4) 2024/02/05(Mon) 19:25:52