人狼物語 三日月国

175 【ペアソロRP】爽秋の候 【R18G】


【雲】 落ちこぼれ退魔師 渡守 理音

[ あれは、ちょうど夏の終わり。
 日に日に涼しくなり、秋の色合いへと移り変わってきた頃。


 …切欠は、なんてことのないちょっとした喧嘩だった。
 わたしが鈍臭いと怒りだした兄の一人が、
 近くにあった湯呑を手に
 わたしの顔へ投げつけてきた。

 幸い、中身は入っていなかったし、
 直接湯呑が顔にあたることはなかったけれど。
 ガチャン!と、近くにあった棚に当たって砕けて。
 その破片が、額を掠めた。

 最初に感じたのは、痛みより熱さだった。
 それが急に冷えたと思った途端。
 つぅ、と
赤色
が額から鼻先へと伝った。]
(D5) 2022/09/20(Tue) 16:25:53