【雲】 微睡む揺籃 アリア[ ただ間違いないのは、膀胱の中にあったものを全て出し終え、 身体を震わせた途端、だっとご主人さまに抱きついていったこと。 足元にしがみついて、涙の滲んだ瞳で見上げた。] ……はぁ……はっ……っ、ぁ、ぅ……っ、 ……ねぇ、ご主人さま……♡ ……わたし、がんばったよ……? [ きゅっ、と目を閉じて、開いて、見つめる。 虹色の煌めきを瞳に宿して。] 「褒めて、可愛がって?」 「それから、いっぱい、いじめて?」 [ 膝立ちで延び上がるように縋りつく。 砂利の散らばる地面だけれど、何も痛くなかった。 城を出る前に掛けられた魔術のおかげだってことは、 その時ようやくはっきりと気づいていたんだ。]* (D48) 2020/10/27(Tue) 0:21:19 |