【雲】 使用人 リフルん、グッ…… [それはナイフで受け切る事が出来ない強い力で、 吹っ飛ばされるかと思った。 地面から足が離れなかったのは、刃物が義手の隙間に入り込んだから。 そこに痛みはないが、 受けた振動と、義手が壊れる感覚にぶわっと汗が浮かぶ。 男は腕の硬さに不思議そうにしながらも、ギリギリと義手の中で刃物を動かしている。 男の動きが止まっている今が好機なのに、 ナイフを振るえなかったのは、義手へのダメージを考えたからではない] 、はぁッ、はぁっ…… [人を、斬った事がない。 こんなロクでもない奴相手でも………怖かった] (D61) 2020/10/04(Sun) 10:56:45 |