人狼物語 三日月国

251 【身内村】on a Snowy Day


【人】 小説家 月代

今も?
ふむ、それはあまりに……僕にとって都合が良いね。


[今回のコラムはどう盛るかよりも、どう特定を避けるかの方が気を付けるべきだ。

本ではなくコラムの仕事は、月代にとってあまり嬉しく無い物だった。
スペースを埋める為だけの文章。(少なくとも彼はそう思っている。)
その短いお話さえ、最近は書き上げる事に苦心するようになっていた。

単語が浮かばない。
文章がループする。
頭にモヤがかかったように、それまで息をするように行えていた創作が進まなくなった。

幾つも取っていた案件も、今は長く懇意にしてもらっている一社のみになっている。
他は納期の遅れが常態化してから、ほぼ飛ぶような形で契約を解消した。

貯金とほんの少しの印税、少ない原稿料で、最低限生きているような生活だ。]
(0) ite1_ 2024/03/14(Thu) 2:05:01