【人】 瀬戸 海瑠[―――ベッドでもう一度愛し合った後だろうか、 それともその時はぐっすり眠ってしまって、 朝になっただろうか。 いずれにせよ、クリスマスに変わりないので、 用意していた贈り物を彼に渡す事にしよう] 翡翠さんに、 クリスマスプレゼント、です。 [そう微笑みながら、 両手に乗るくらいの小さな包みを差し出す。 開けてみてくださいって促して、 布の袋を開けてくれれば、銀色のタイピンが目に入るだろう。 アンティーク調のシンプルな造りに見えて、 ひとかけら、青い石が埋め込まれている。 それはきれいな丸でもなければ四角でもなく、 不思議なかたちをした石だった] (0) 2024/01/04(Thu) 21:46:32 |