人狼物語 三日月国

55 (R18)竜宮城


【人】 因幡 フウタ

[備え付けの浴衣には亀の模様が小さく散りばめられていた。
竜宮城だから、って事だろう。
それを着て落ち着く頃には、今年は残すところあと僅かだっただろうか。正しい大晦日の過ごし方だったかはわからん。

御簾の中にあたたかい茶を持ち込んで寛いだりしながら、いつの間にか時計が0時に迫り、やがて新しい年を告げるか。
その瞬間は何をしていただろう。
理恵の希望がなければ、
御簾の中で理恵を見つめていただろうが]


  あけましておめでとう、理恵。
  今年もよろしくお願いします

  ……って言うんじゃと、人間の世界では。

  新しい年に、
  新しい気持ちで臨む……

  新しい年でも、俺の気持ちは変わらん。


[静かに語ったのち、そうじゃ、と思い出した様に荷物の方へ向かった。鞄から何やらごそごそ取り出して、理恵のところへ戻って来る。
両手でしっかり掴んで持って来た小箱をぱかりと開いて、
中から取り出した輪っかを持って、理恵の左手を取った]
(1) nikibi 2021/01/05(Tue) 21:46:26