【人】 澤邑なるほど確かに [ >>1:41少し前、紙袋に詰めてもらった蜻蛉のおもちゃ。子供が遊ぶものだから本物の蜻蛉より頑丈よと言われて納得したんだった。本物の蜻蛉なんて自分はこの手に収めたことがあったか。ずっと榛名の商業地区で暮らしていたから、あまり機会はなかったように思う。] ああ、やっぱりこれはお気に入りになりそうです [ >>1:45好きにさせていたら肩によじのぼりそうだったから腕に抱え込むとしばらくは赤子のようにひっくり返ってじっとしていたのだが、蜻蛉のおもちゃを見分はじめたらこゆきがそれをじっと見つめて手を伸ばしていた。その仕草がもう可愛い。猫バカだ。 孫たちはもう蜻蛉のおもちゃでは満足しないほど大きくなってしまったからこゆきのための玩具ばかり買ってしまった。 店主の女性も柔らかく笑い声をあげていたように思う。露店ということで、あちこちを旅をしているのかなと勝手に思いを馳せたりする。] 花が咲いたところを自分も見られたらよかったな [ それから、箱の中の事を励みになりますねと言えば彼女から思いがけない感謝の言葉。自分も励みになるとだけ言葉をかけたのは、もしかしたら移動の多い人だから、動物では可哀想だとかそんな理由なのかと勝手に想像してしまったからで。 だから、全く噛み合わないはなしを自分はしているのかもしれないのに、感謝の言葉をもらうとか、思いがけず人との縁のようなものを感じさせてもらえた。] そうかな、はは、あとはお団子をお土産にすれば完璧でしょう [ 思いつきで追加で購入したお土産を喜んでくれますよと言ってもらえて再び笑みを返し。大切な人とはなんてだいぶ面はゆい。長年近くに居過ぎて何とも思われていないような気もするが。なんて彼女に言っても仕方ない自分の身の上話はどうにか我慢して口にしなかった。*] (1) 2022/10/03(Mon) 19:57:49 |