【人】 靖国 冬莉ちょい待ち、…… 幸春。 [彼との邂逅から一夜明け、部屋を出る目の前の背へと声を掛けては 自身のバックへと手を伸ばす。ちゃら、と金属の擦れる音を鳴らしながら取り出したのは、番号の書かれた札がついた鍵と、もう一つ。] 此処の鍵と、オートロックの番号。 ……ほら。下の入り口入る時、番号押して 入ったの。覚えてるかい? [其処の番号、それだから。と、差し出そうとするも、彼はどんな反応だっただろうか。昨日会ったばかりで、———思いを通わせた目の前の相手。急なプレゼントに 驚くのか、それとも。すいと目を細めつつ、彼のその薄い表情筋を眺めながら。 ] (1) 2024/04/26(Fri) 21:56:37 |