【人】 国文学教授 クマガイ─火曜日・正午/私立野薔薇大学・校門─ ええ、嘘。僕結構生徒の顔は覚えてる方で…… っはぁ、なんだ冗談かぁ……びっくりさせないでよ。 今ね、僕は結構焦ったんだから、御剣くん。 [一瞬目の前の相手>>1:28の態度にまんまと乗せられて驚き顔を引き攣らせたが、それが冗談だと分かればほっと胸を撫で下ろして安堵の表情を浮かべた。 生徒には自分の存在を覚えてもらっているのに、こちらが微塵も記憶にございません、というのでは失礼だという信念のもと授業を行っているゆえの焦り] へえ、讃岐うどんか。 最近うどんは食べてなかったしそれもありかなぁ…… 大盛り無料と聞いちゃ行かざるを得ないってもんだね。 どうだい、一玉僕がご馳走する。 その代わりに一時間ほど話し相手になってくれない? 他の学部の子と話すのも僕は大好きでね。 [恐らく御剣も年上に奢ってもらえるのを期待して声をかけたんじゃなかろうかと安易な予測をして、にこやかに笑いかけて] (1) 2021/04/09(Fri) 0:15:57 |