【人】 受容者 ルヘナ>>4:L33 【図書準備室】 朝起きて食事をする気も起きず、 ふらつきながら図書準備室へ向かう。 彼とはもう会えないのだろう、 会ってもどうしようもないのだろう、 明確に分けられた線を越えられる日はきっと遥かに遠くて、 自分が受け取って貰えなかった愛の捨て場所に悩んで、 「……あ、」 図書準備室に、せっかく描いてもらったアレを置き忘れていた。 彼から見た自分の姿をせめて、そばにとっておきたくて。 重い足を進めた先、昨晩の大惨事をどうにかしようと思いつつ 扉に手をかけて、かけようとして―――― 誰かの泣き声。 まさか、もしかして、と色んな感情が駆け巡る中、 そっと扉を開けて。 「……シトゥラ……?」 恐る恐る覗き込んで。そこにあなたがいるのならば、 そこにいるあなたが泣いているのならば、 慌てて駆け寄ってくるだろう。 (1) 2021/06/01(Tue) 21:13:00 |