人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 栄枯 プリシラ

「ふふふ、欲張りさんなんだから。
 ……沢山お気に入りがいても普通面倒見切れないのにねえ」

聖女様だからできちゃうのかしら。
蔦柄のストールを纏い、白い花飾りを頭に乗せて、
自分の光りもしない痣に意識を向けては薄く笑う。

「祝福の言葉や、お祝いそのものは貰いたいけど……
 幸運はもう十分なほど頂いちゃったからな

 どうせならお呪いの方がいいわね!
 その方が魔女にぴったり。ね、」

そうでしょう?と聖女を象ったそれに問いかける。
与えられたものは返すべきで、
押し付けられてもあまり喜べないものだから。

そうして今日もお祭りの喧騒へと歩いていく。
(2) backador 2024/02/05(Mon) 21:46:10