【人】 悪食 キエ「あァあ……終わった、終わった。もう重力とか気にしないで良いよねェ…」 キエはふわりと浮いた。視線を感じていた頃は極力人らしく在る様にしていたが、視線の無い今はもう気にする事もない。 「………僕もこういうの作ろうかなァ」 其処で主人として只待つだけの在り方は効率が良い様に思えた。客集めは自分に付き纏ってくる彼ら達にさせれば良い。彼らは何故だかキエを慕い従うから。 宙に浮きながら足を組み、夜を見上げた。 (2) wazakideath 2021/10/24(Sun) 13:31:55 |