【人】 4年 井田 嶺― いつか/しおしおな後輩>>647 ― ………犬の字、なあ。 [そばで泣き出してしまった山田に、優しいふりしたセンパイとしてはどうするべきなのか。 一瞬固まってしまった。 人との距離感を測るのは、山で慣れてるのに、なあ。] 大丈夫、大丈夫。 そのままでいいからな? [そっと手を伸ばして、その頭をゆっくり撫でる。 柔らかく、小さく、少し力をかければいともたやすく崩れるくらいに。] なにもいわなくてもいいから、な。 落ち着いたらお茶でも淹れてやるからね。 [犬の字なにやった。 気の置けない同期は実は鬼畜だったのか。ちらっと見たけれど。 ……いや、ないよなあ。*] (2) 2020/11/11(Wed) 0:03:56 |