【人】 檜枝 絢[ 息苦しさを覚えていた、抜け出したいと思った。 それは星に願いを掛けるほどに 切実に、 だけどそれでいて、他人頼みで。 ── ここは小さな田舎町。 取り立てて目立つものがない そう、この小さな町にモノローグを添えるのであれば きっと、そんなふうな出だしから始まる。 ── 閉鎖的な小さな田舎町は 閉鎖的な普通≠、強いていく 目立たないところで、いつだって。 だけど、こんなモノローグは挟まれない。 それは町の平穏を守りたい大人たちの緘口令 強いている自覚だって、そもそもない。 ] (2) 2024/08/17(Sat) 9:50:58 |