【人】 2年 ステラ[さて、どうしようか――。 休んでもらうために、部屋に誘ったのは良い。 が手にはアイス。さすがにこれを放置する事は出来ない。まずは食べてしまわないと。 スプーンで一口分掬ったところで、唐突な一言が聞こえる。 それが聞こえた時、びくりと身体は跳ね、一瞬にしていろんな事が思い起こされて、熱くなる。 誤魔化してもいいが、反応した時点で返事をしたも同然だろう。 ゆっくり頷くが、なんだか気まずさが起こるような気がし、その気まずさが起きる前に、] ……先輩、どうぞ。 [床に座った相手と、ベッドに座った自分。 掬った相手を相手の口元に持って行くために覗き込んだのは良いが、正確に持って行くために、唇に視線が吸い寄せられる。 だからより濃く思い出してしまうほど。 それは、同じスプーンを使うのはやめようと話していたのがすっ飛ぶくらい。 ……左腕に着けているブレスレットがとても、とても熱いが、それが気にならないほど何もかも熱く感じていた。*] (2) 2023/06/25(Sun) 7:18:57 |