人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 黒眼鏡

路肩に停められていた古びた車が、がたがたと揺れる。
がたがた、がたがた。
…しばらくするとぴたーーっと止まって、がんがん、という内側から叩くような音に変わる。
がん。
何度目かの音で、扉が内側から蹴り開けられた。

「っだー、だめだめだな。やっぱ部品変えないとだめかあ」

サンダルをだらしなくつっかけた脚がだらん、と車の外に伸びてから、
下着と間違うような派手な柄の短パンが、さらに派手な花柄のシャツがぬうっと車からはみ出てくる。
狭い車内からゆっくりと顔を出すのは、この国でも珍しいくらいには長身の男だった。

「ハー。いい天気だー。ばかやろー」
(3) gt 2023/09/02(Sat) 0:54:26