人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 飄乎 シヴァ

>>プリシラ

「あ、すごい華やか。パーティーらし〜〜〜」

 夜も深まった頃、彩られた広場に男は足を運んだ。魔法の明かりか光だけの炎か、きっとそうしたものも灯り、日中よりも幻想的な光景を見せていることだろう。

 目的の人物を見つければ、招待状を持ったままの右手を振って近付いてく。

「御機嫌ようプリシラ嬢? ご招待アリガト〜〜!
 大分遅くなっちゃったしちょっとしか居られンけど
 まだやってる内に来られて良かったワ、すげェね会場」

 そんな素直な言葉があなたに渡された。彼の側だけ少しぎこちなかった数日前の別れ時よりも、ずっと元気で調子も良さそうだ。
 気にしたのなら、彼のコートの左袖の下に腕輪がないことに気付くだろう。
(3) 2024/02/15(Thu) 15:05:38