【人】 中央域勤務 天乃[ “灯守り”という者たちは、やはり普通の“人間”とはどこか違う考えを持っているようだ。 自身の腰に吊られた球状の入れ物……己の“ 灯り ”に目を遣る。「灯守り」は自分の魂たる灯りと離れて行動出来る。 その姿はやはり、“人間”とは思えない。得体の知れないものを前にしているような、そんな感覚に陥ることもある。 同僚たちの中には灯守りへの嫌悪感を隠さない者もいる。 我々は世界の秩序を守ることが行動理念だ。そのため、灯守りの行動をよく思わない者は少なくはない。 面と向かって苦言を呈する者さえいるのだ。 ] (3) 2022/01/15(Sat) 2:28:25 |