人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 栄枯 プリシラ

>>3 シヴァ

「ああ、来てくれたんですねシヴァさん!」

裾の長いスカートを翻して振り向けば、
花弁の淡い光やランタンの灯りで背が照らされる。

広場を囲うように茂る緑、隔離された一夜の宴、
そこはまさしく魔女の住まう森の一風景のような。

「招待状を読んだのなら分かってくれてると思うけど、
 一目見に来てくれただけでも嬉しいわ。
 
 あたしがあたしとみんなの為に、
 勝手にあれこれやってることだから……ま、でも、
 色々な人の力を借りて、立派な会場に出来たのよねっ!」

腰に手を当てて胸を張る。こちらも至極素直。
そんな中で視線が左腕に向かって──二度見。
自分が格闘した、そこにあって然る腕輪の姿が無い。

「あー腕輪が外れてる!なんで……じゃなくて、
 何とかして解法を見つけたかったのに……でもなくて!

 よかったじゃない!もしかして遅れた理由は、
 その辺りに関係することだったりするのかしら」
(4) backador 2024/02/15(Thu) 19:16:35