【人】 根暗 ミヤノ─木曜日・正午/私立野薔薇大学・中庭のベンチ─ 午前はあまり人居ない。 ていうか、皆部室にはあまり居なくてさ。 もはや怪しいアイテムと本の倉庫って感じだから、まあ、気が向いたら来なよ。 [相手>>3:29の危惧など露知らず、遠慮気味の反応を見ればやはり他所の部室を訪うのは気が引けるのだろうかという思考に至る。それならばと敢えて強く誘うような真似はせず、気負わない程度の誘いに留めると気まずそうに視線を泳がせるものの、差し出された本を見れば思わず笑みを噴き出して] ……ふっ、ぶはっ…! お前、それはちょっと、どうなの? [怪奇現象の雑誌を渡した自分に言えたことではないが、親しくない間柄で勧める本ではない。溢れ出てくる笑いを堪えながら、けれども素直にその本を受け取ると眉間に皺を寄せつつ至極愉快そうに相手を見て] サンキュ。 実は俺、これ読んだことなくて。 評判しか知らないから、じっくり読ませて貰うわ。 (4) 2021/04/14(Wed) 0:10:30 |