【人】 1年生 朝霞 純【現在・天使のお告げ】 >>0 [美しい少女の口から告げられた名前は、工藤さんと、私。 息を大きく、深く吸い、そして吐く。 あの時、前回にはあんなにも穏やかだったのに、今は私の心臓ははち切れんばかりに鼓動していた。 だって、どうして、その言葉ばかりが頭を回る。 最後に一人残るなら、私は私がよかった。そう思っていたから。 死ぬ気でやれば何でもできるというのは本当で、だから今まで精力的に動けていたわけで。 でも、さっきまで出来る限り行動する決意をしていたのに、今更それを覆すなんてできないから。 だからせめて、動けるだけは動こうと決意しなおして。] 良かったですか?大事がなくて。 [隣から聞こえた工藤さんの声には、ついそうやって返答してしまった。>>1 でも、彼女が言い淀むのを見たのは初めてで、それで彼女も複雑な気分なのは分かっていたから。 少し、工藤さんの背に手を当てて撫でる。] 工藤さんが帰れるのは、私は良かったと思います。 [ようやく、それだけ口にした。] (4) 2022/09/10(Sat) 0:19:26 |