人狼物語 三日月国

237 【身内R18】冬来たりなば春遠からじ


【人】 北神 翡翠

新車は以前より大きいけれど、ここ数日かけて都内を走り回ったので、車体感覚は掴めたと思う。正月三が日は道路も空いてて走りやすかったしね。

今日は休み明けで多少の混雑はあったものの、都心を抜けた後は快適なドライブを楽しむ事ができた。
冬の澄んだ青空の下、君とのトークや歌(?)を楽しみながら行けば、やがて目の前に海景色が広がってくる。
夏場と違って海岸にはほとんど人はいないが、時折景色を釣りを楽しむ様子が散見された。
俺たちも海を見ながら、去年の夏に行った海水浴の思い出話に花を咲かせたかもしれない。
やがて目的地に到着すると、付近の駐車場に車を停めて降りる。


「うわっ、寒ッ」


冬の海風が強く吹き付けて、思わず悲鳴を上げて肩を竦める。
帽子やマフラーは、しっかり身に着けておかないと、風に飛ばされるかもしれないよ。気を付けてね。


「……よし、まずはこの橋を渡って、
 向こうにある神社にお参りに行こっか。
 その後はここに戻ってきて、次はあっちの水族館に行こう」


こうして俺たちは、吹きすさぶ風に体をくっつけ合いながら
橋を渡って、地元に古くから祀られている水神様のお参りへ
と向かった。
(5) vitamin-girl 2024/01/05(Fri) 0:22:12