【人】 櫛田三四子………ふぅ。 [ぶすっとした顔で、小さくため息をついた。 外は憎らしい程に快晴で、絶好の旅行日和である。 宿泊予定の旅館もレトロな風情があり、 夜はきっと幻想的な風景になるのだろうなと感じさせた。 (当然だ、だって私が選んだんだからね!) にも拘わらず互いの間には 何とも言えない微妙な空気が漂っていて。 何でこんなことになったんだっけな、 なんて本日何回目かの文句を心の中で零しつつ 受付でチェックインを済ませる。] (5) guno 2021/06/25(Fri) 17:47:29 |