人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 遊蕩 ディルク

>>4 エミール(5日目続き)

「……見えるものが違うから、余計に疲れるんだろうね。
 痣持ち僕達民衆彼らでは」

もっと割り切れたなら楽だろうに。
感情を置いていけたなら楽だろうに。

自分達は更なる祝福を受ける側ではないけれど、
受けた者が幸福であるかもまた、その者にしか分からない。
ただ、それぞれに思うことがあるのは確かなこと。

「ふぅん?僕は好かれるタイプじゃないから凄いね。
 なんていうか、人柄なんだろうな」

繋ぎ続けるというのも簡単なことではないのだから。

「………これからも、そうありたいなって思う?」

「例え僕達はこのまま光らなくて、外に出た時、
 これから先の人の目が今と同じように憐れむものであったとしても」
(5) 2024/02/12(Mon) 0:28:08