【人】 演劇 アクタ>>3 ユス 「そうだなァ。 パンとご飯ならどっちが好きとか 比較していって最後に残る物……とかさ、 そんなのも全然無いのかよ?」 やっぱり変な奴。 鼻の次は、表情全部で笑顔を作ってやった。 「どう考える、って…… ぱっと浮かんだり、何か題材を決めたり、誰かに当て書きしたりかな。」 勿論、出来栄えはまだまだ荒削りだが それでも努力して、魂を込めて書き上げた物語ばかりだ。 「シロートばっかの即興劇なんて、 どこに需要あるんだよ。 ……じゃーお前、 僕が書いてやるから、主役その他諸々全部やれよ。 好きなモンも無し。そんだけ空っぽなら、そこに役詰め込めるだろ。」 まさか断るワケ無いよな、と。 君がここで頷けば、役者のセッティングから何まで全て押し付けるつもりである。 ──勿論君は、これを断っても良い。 男だって、どうせ君が断るだろうとたかを括っているのだから。 (5) 2022/02/23(Wed) 21:55:50 |