人狼物語 三日月国

111 【身内村】あの日の、向こう側【R18】


【人】 木峰 海斗

 
[ やらしー、と、揶揄うようにケタケタ笑う友人。
  一瞬で、なんのことか理解して、顔が熱くなる。

  『海斗にも、ついに春がきたかー』なんて
  茶化す声に、頭をがしがし掻いて]
 
 
   はぁ!? いや、別に……いーだろべつに
   はいはい、そんなかんじだよ


[ 適当に肯定した。
  “彼女”ではないけど、間違いでもない。

  でも、こういう風に茶化されるのは、面倒だから
  あとで兄貴に言っておかねーとな


  そんなことを考えていると、
  ぞく、と何か悪寒がした。


  まわりに視線を向けるが、何もない
  ケラケラ笑っている友人たちがいるだけだ。

  その時は、気のせいだってことにして、
  そのことは、すぐに忘れてしまっていた。]
 
(6) 2021/11/30(Tue) 20:00:56