【人】 白昼夢 アルレシャ>>4 シトゥラ そう、そうだ、これだから貴方とやった以前は楽しくてたまらなかった。今も勿論そうだ。 水分の量が増えるのを確かに見た。目はいいんだ、弾幕の中でもキューブが開くのが見えた。 血が舞う。ーーーそうか、これも水分っちゃ水分になるのか。しかも不透明な。 「ちっ!」 盛大に舌打ちひとつ。その瞬間にはもうサブマシンガンは手の中にない。 見えないところからの攻撃。反射神経は優れている、一歩大きく後ろに飛び退いた。咄嗟に利き腕は後ろにひき、代わりに左腕を前に出す形。 それでも避けきれない刃が左腕を掠めて、ぱくりと傷口を開かせる。パッと散った血が地面に落ちる音。 跳んだ足が地についた。ぐっと踏み締めて。 刀を振るった後の貴方の懐に、水の壁も気にせずに飛び込んでいく。小柄だとこういうときに助かるよな?大きな同僚よ。 もし飛び込んだ先に変わらず貴方がいるのなら、チッチッ、と舌を鳴らして自分の手元に注目させようとする。 右手に握っているのは銃ではない。軍事用のサバイバルナイフだ。勿論これも、『いつのまにか』手に握っていた。 けれど貴方にはアルレシャが見えていなかった数秒があるはず。これが本物かどうか、貴方にわかるだろうか? わかんなくても効力は発揮できそうと思わないこともないけど。 ちょっと高い位置の貴方の首めがけて。ナイフを横殴りに振るう。 (6) 2022/02/15(Tue) 22:58:02 |