【人】 黒崎柚樹[モンスターやっつけて(あれはもう正しくモンスターで良いと思う)、討伐記念に美味しく焼けた骨付き肉とお酒を前にして。] あのゲームにもお酒って、出てくるんだっけ。 [私はそのゲームをしたことはないけれど、やってた弟が、酒とチーズの組み合わせが云々とか騒いでいた記憶がある。武藤とやったあのアトラクションでは、お酒は出てこなかった記憶があるものの、でも売店でお肉は買って食べたよね。おいしかった。 ハンターさんは頑張ったのでいっぱい食べて良いんだよとばかり、テーブル端に置いたボウルの中には着々と太い骨が溜まっていく。] 武藤も茄子好きなんだっけ。……そっか。 [特に味のない野菜なのにね、なんでかすごく美味しいよね。 スライスして、油ちょっと多めで揚げ焼きみたいにしてトロッと柔らかく焼けたのに、おろし醤油かけて食べるのが一番好きだったりするけれど。 会話はとりとめなく、食材の減り具合もまた、とりとめなく。] あ……ごめん、ありがと。何度も立たせて。 [ビールのお代わりを取りにと立ち上がる武藤へ顔を向ければ、いつの間にか空には茜色が差していた。 新たな缶を飲み干して、もう1缶と言う頃にはもう薄暗くなってきていたし、合間にぽいぽいと口に入れていた1株分のにんにくも綺麗に消えていた。] (6) 2023/03/06(Mon) 22:31:48 |