―いつかの夜・病棟―
[直青の“メンテナンス”の時間は好きだった
>>0:143『僕のbébé』
彼にそう呼ばれ、常とはどこか違う笑みを向けられるたび。
まるで、赦されている心地になる。――何を?]
うん。ここは、気持ちいい。
[彼が自室に訪れた時の、ソファーに身を埋めたままの姿勢で
その声を聞く。
ごく短く答えるのは、己のデータ――殊、数値に表せることであれば、手に取るように彼には知れるから。
流れる仕草でスキットルに補充された炭酸水。
光合成に欠かせない、清らかな水と二酸化炭素。
いつだって自分に必要なものは、彼らが用意してくれる]