【人】 メンタルセラピスト ルイープールサイドのバーー 「おかわりはこちらでいいですか?」 男が断られたタイミング>>3を見計らい、カルピスのグラスを差し出す。 「先ほどのセラピーの後なので、話しかけるか迷ったんですがね。 今度は『泉さん』とお話しようかと。」 「カオル」ではなく、「泉」と。 催眠で植え付けた人格ではなく、本物の彼女と話をしたかった。 それに自身もセラピストとしてではなく、1人の個人として話をしたかった。 「ーー僕は、貴方とこの夜を過ごしたいです。 貴方が過去に何をされたとか、関係ない。 『泉さん』はどうですか?」 「累」としての言葉。 これで駄目なら、素直に引き下がるとしよう。** (6) 2024/08/13(Tue) 17:28:28 |