人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 寡黙 エミール

>>6 ディルク

何だ同じかと。
少しだけ呆気にとられて、きょとり。
最初の軽薄なイメージ同様、もっと明るく賑やかな事を好むのだと思っていたけれど、どうやら少し違う人物像を持っているようだ。

「……奇遇だな。
 俺も街の人達の視線が億劫に思っていたところだ」

とはいえ、食事や遊びとなれば街に戻らなければならないし、光らない痣がふたつも揃えば余計に視線を集めてしまうだろう。
それならば少し、喧騒を離れた静かな場所でのんびりするくらいがちょうど良いだろうかと思案する。

「……そもそも華やかな場所に戻るのは面倒だろう、お互い……。
 高台にでも昇って町並みでも眺めてみるか?」

デートに似合いの場所を提案するものの、ようするに。
人気のないところのほうがお互いマシだろうという意見だ。

「それか、いっそ楽しくしてるところを見せつけてみるか」

男としては、どちらでも構わない。
(7) eve_1224 2024/02/09(Fri) 21:41:54