【人】 魔女 イクリール>>6 アマノ 「…………?」 緩慢に瞬きをしながらぼんやりと貴方を見上げます。 数秒後、漸く意識がはっきりしてくると、人違いだという事に気付いて魔女の顔がみるみる赤くなっていきます。 「ご、ごめんなさい……!私、つい……」 頬を両手で押さえながら狼狽えています。 「もしかして、貴方がアマノ……くん?」 これが彼の言っていたアマノさん。 まじまじと観察するように貴方を見つめます。 きちんと顔をよく見ると、無意識に くん 呼びになってしまいました。 やがてゆっくりと半身を起こして、軽い会釈とともに挨拶をします。 「初めまして。私はイクリール……薬師よ」 魔女は事の経緯を話し始めました。 ミズガネくんが貴方を殺してしまったとパニックになっていたこと。 魔女の秘術で貴方を生き返らせようとしたこと。 直接的に言わずとも、全てはミズガネのためだということは、言葉の端々から伝わってくるでしょう。 (7) 2022/01/23(Sun) 2:36:51 |