人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 番犬 グノウ

>>6 ダーレン
体格のいいダーレンより一つ頭上にあるアイサインが明滅する。よりよい場所に引き取られ、飴も本望だろうと思う。誰にも受け取ってもらえなければ、この祭りで知り合った少女の土産にでもしてやろうかと思っていたが。この男、案外甘いものが好きなのかもしれない。

「………そんなところだ」
「………酒精の席にて――」
「………名前が出たものでな」
「…………貴殿といい……あの男といい」
「………この木偶は、酒の肴にならぬだろう……」

黒眼鏡の男と"酒席"を嗜んでから時間が経っている。流石のあの男、広く、この祝祭の参加者に目星をつけているらしい。
エール片手に管を巻くダーレンに小さく電子音を零す。

「………神託の掲示」
「………既に見られたか、御仁」

名を連ねていた二人は、あの教会にも居た顔だ。顔を出したというが、或いはそれを身に来たのかと思い、尋ねた。
(7) 2024/02/05(Mon) 1:37:26