【人】 埃運び オーウェン>>@7 フェリックス 「お前の」 より強く、一歩を踏み出して、 気づけばもう真正面に。 「その全部見透かしたような態度、 気に入らないんだよ。 詩人だからといって、世界の何もかもがお噺ってか?」 飄々とした調子が癇に障って、 眉間に皺を寄せながら睨みつける。 「危険を厭うなら、 革命軍なんかにわざわざ身を置くもんかよ。 俺は気に食わないものを壊す為に色々やってきてんだ、死ぬかもって脅されたくらいじゃあ止まってやるもんか。 寧ろ、お前が迷惑がるくらいのが心地いいね」 アウズンブラは、配達でもなかなか足を運ばない土地だ。 遍くものを白に還す場所に何を運び、何かを出すなんてそうそうあったものではない。 それでも。地理なら頭に叩き込んでいる。軽い男を一人運び入れるくらい屁でもない。今の配達屋にとってはそれが全てだ。 (8) backador 2021/12/19(Sun) 2:58:10 |