【人】 プラチナ[特に何の変哲もないとある昼下がり。 自分はと言えばいつも通り遅めの朝食を摂り 一通り身の回りのことを済ませた後は 椅子に凭れ、読みかけだった魔術書に目を通していた。 何か作業していたらしいテレベルムから 不意に声を掛けられ、少々後ろ髪を引かれながらも席を立つ。] ああ、大丈夫だよ。 開発…今度は一体どんなものを作っているんだ? [机に向かえばコポコポと煮沸する音。 自身の前世――プラチナ・ライドが遺した 財産の一つでもあるのだろうか、 彼は魔法薬の開発に余念がなかった。 森で摂れる生き物やら薬草やらが魔法薬になるなんて。 不思議なものだな、とは思うが それを習うことも別段苦ではない。 むしろ面白いと思っていたから。 今度はどんなものだろうと、 テレベルムの言葉に耳を傾けて。**] (8) 2024/01/22(Mon) 18:06:47 |