【人】 掃除屋 ダーレン>>7 グノウ 誰かの口へ入ることになりそうで、飴もきっと喜んでいることでしょう。今は男の手に握られるばかりだが。 咥えた煙草に火を点けて、煙を一度吐き出したのち。 近くの屋台で新たにエールを買い直した。まだまだ飲むつもりでいるらしい。 「そんなことだろうと思った」 「俺はあんたのこと、全然知らねえけど。 見た目といい生き方といい、酒の肴になりそうな話は掘れそうだけどな」 木偶、なんて自虐する程でもないだろう。最も、この男が一見して得た印象に過ぎない。 実際のところ、シヴァからも自己紹介時点での情報しか聞いてはいないのだ。 「加護がどうとかってやつだろ」 「見た。……実際のとこ、どうなんだろうな。祝福なんて眉唾物だろ」 信心深いとはお世辞にも言い難い男。煙を吐き出しながら、そんなことを言ってみせるのだ。 (8) 2024/02/05(Mon) 18:29:53 |