【人】 修理屋 一二三[さて、観月祭の人ごみを歩きながら どこで飯を食うかと九朗と露店で賑わう道を歩く。 いつもの定食屋にするか。 それとも祭りの出店で買い食いでもするか。 話しながら人波の向こう側へ目を向けると、 腕の中に白いものを抱いた澤邑さんの姿が見えた。>>1:12 片手を上げる様子にあっちも俺たちを 見つけているんだと察して、 俺の方も杖を持っていない方の手をあげつつ、 隣を歩く九朗にも声をかける。] おい、九朗。 あっち見てみろ っておい! [が、九朗の方は澤邑さんがいるのとは 逆の方にある露店に興味を惹かれたらしく、 人の流れに沿って川を泳ぐ魚みたいに するするとそっちの方へ歩いていきやがる。] (8) 2022/10/03(Mon) 21:50:57 |