人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【人】 寡黙 エミール

>>7 ディルク

「それはまぁ……そうかもしれないが……。
 アンタは人に好かれて生きてるのだと思っていたんだ」

好かれるにしたって対象がまるで違うだろう。
そもそも動物と孤児院の子供と村の老人としか関わってこなかったので、世間一般的な好感度の得やすさというのがいまいちわかってないかもしれず。
世間知らずと言われても仕方ない。

「答えを見つける約束をしてしまったからな……」

誰と、とは言わず。
どうするべきなのか、それは最終的に直面してしまわなければ、きっと答えなど出ないに違いない。

「……アンタも、いつか何かしら決断は下さないといけないんだろ。
 お互い様、だな」

事情はわからずとも。
この痣を得てしまった時点で、この憂いで……何となく、そう思ったのだ。
(9) eve_1224 2024/02/13(Tue) 2:25:47