【人】 機関士 ジャコモ「スペーススーパー?バカ野郎ッ!!スーパー.スペース.ジャンク通商だッ!! ……って、ちゃあんと言わねえとあのジジイ陰険だから三時間は拘束されてこの名前に込められた薄っっっぺらい意味だのを小一時間説教される羽目になって心が死ぬのはお前の方だからなぁ」 「……おう、それでいい。2、3週間もすれば戻るからよ。 老いぼれジジイが野垂れ死にするのを見れるチャンスだと思ってちょっと見といてくれや。な。よし、Ci sentiamo」 まだ同僚の抗議の声が響き渡る中、一方的に通信を断ち切る。 当然のようにまた会えると信じてならない挨拶を送り、 「識別コードLEO-358、機関士ジャコモ。乗船するぜ」 「……どうだぁ、ご機嫌かぁ、la sua figlia」 出航前の一服を悠々と済ませた後、パネルにたんと触れる。 その所作は機関士のみに許されたもので、これまでの認証が 正常に行われているかの調子を履歴と共に確認する。 「あ?一人警告まで出したぁ?──はは、」 「誰なのかは問うまでもねぇなあそいつァ」 「何にせよ 調子がいい 。なんたっていつも通りだからな」 (9) 2024/03/18(Mon) 1:38:24 |