【人】 国文学教授 クマガイ─火曜日・正午/私立野薔薇大学・校門─ プレゼントがもらえるの? じゃあ……僕が覚えていたら次は御剣くんにお昼をご馳走してもらおうかな。 [袖を取られたままに相手のペースのままに歩き始め、彼>>8しか所在を知らない店に向かって上手くペースを合わせ歩いて行く。 無論自分より年若い子に金を出させるつもりもないので、いざそうなったとしても会計を済ませるのは自分の算段で] アッハハ、僕はもう立派なおじさんだからね。 そういう見栄は特に張るつもりもないよ、若い子に引っ張って行ってもらう立場さ。 それよりきみ、よく学部が違うのに僕が講師だと分かったねぇ。 僕の授業履修したことないだろう? [自分の外見じゃとても生徒には見えないとはいえ、大学には様々な人が出入りする。よく分かったものだと感心した風に言ってみせた。 そんな他愛のない話をしている頃には店の前に着いたろうか] (9) 2021/04/09(Fri) 13:48:34 |